ヤッチーのブログ

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スリップ・オブ・ザ・タング再考 ホワイトスネイク

スリップ・オブ・ザ・タング(Slip of the Tongue)は、ホワイトスネイクが1989年に発売したアルバムです。超大ヒットした「サーペンスアルバム」の次作に当たります。

昨日のブログでは、「スリップ・オブ・ザ・タング」は、折角の珠玉の曲が味付けによって、カリフォルニアロールになってしまったと記載しました。しかし、30年近く経過してから聴きなおしてみると実に良いのです!ゴッホは、生前は全く売れなく、死後評価されましたが、それに近いものがあります。「スリップ・オブ・ザ・タング」について一曲一曲見てみましょう。

 

「スリップ・オブ・ザ・タング -Slip of the Tongue」

軽快なハードロックナンバーです。キーボードの伴奏から始まり、ギターリフが入るのですが、ノッケからスティーヴ・ヴァイのVAI節全開でピロピロピロピロしたオブリガードが入ります。中間部のギターソロはVAIらしい、気持ちいいのか微妙なギターハーモニーが入り、デイブ・リー・ロスの曲見たいです。また、カヴァデールの歌い方がガンズのアクセル・ローズみたいです。明らかに普段よりも、高音域での発声が多いです。ガンズ・アンド・ローゼズで仕事をしたマイク・クリンクのプロデュースによる影響と推察されます。デイヴィッド・カヴァデールにアクセルのトレードマークのバンダナと短パンが想像できないように、ちょっと違うような。ホワスネではなく、ガンズの曲であれば、二重丸だったかも。(○)

 

「チープ・アンド・ナスティ - Cheap an' Nasty 」

二曲目らしいお気楽なアメリカンロックナンバー。どうしてもこの曲がチープに聞こえてしまいます。ギターソロ後の、アカペラのゴスペル風に 「チープ・アンド・ナスティ」 と連呼する箇所がなんとも時代を経てみると、笑けてきます。カバーデルは、コンサートで全員が拳をあげて、主客一体となって合唱することを想像してこの曲を書いたのでしょうか?これもガンズの曲として考えれば、〇に格上げです。(△)

 

「フール・フォー・ユア・ラヴィング - Fool for Your Loving」

1980年に発表され、当時イギリスではヒットしました。それを焼き直しています。カバーデルは焼き直しが結構好きなようです。クライング・イン・ザ・レイン、ヒア・アイ・ゴー・アゲインも焼き直した結果、大成功しています。しかし、この焼き直しだけは、微妙です。カバーデルは、当時の彼女に愛で一杯 フール・フォー・ユア・ラヴィング だったんでしょうが、曲は、愛で一杯になっていないというか、無理やり感があります。ブルースにVAIの味付けは微妙です。VAI先生 普通に弾いてほしかったです。原曲が良いので、(○)

 

ナウ・ユーアー・ゴーン - Now You're Gone 」

メロディーの美しい佳作です。AOR調でにあります。カテゴリーとしては、ヒア・アイ・ゴー・アゲインに近いです。聴いていると中々勇気が湧いてくるような感じです。ギターソロも美しい曲を壊さないようメロディアスです。二重丸です。(◎)

 

「キトゥンズ・ガット・クロウズ - Kittens Got Claws」

VAI得意の猫の鳴き声をギターで表現しているところに、「アウアウアウー」とバッドボーイズ風のカバーデルの雄たけびで始まります。この曲もデイブ・リー・ロス風というかVAN HALEN風の明るい歌です。ホットフォーティーチャーとか、ダイヤモンドデイブに歌ってもらったほうが合うような。(△)

 

ウィングズ・オブ・ザ・ストーム - Wings of the Storm

滅茶滅茶格好良いスピードナンバーです。16分を刻むギターリフ、トミーアルドリッジのたたみかけるドラムも格好よい。カバーデルも良い。中間部のバイキング風になる箇所、個人的にはもっと中近東ぽく弾いてほしい。ギターソロは右、左、拡散するようなフレーズで落ち着かない、ギターソロのエンドは デイブの シャイボーイみたいな感じです。どちらかといえば、ファイナルカウントダウンのヨーロッパの「ジョンノーラム」が弾けば、もっと好みに近いヨーロピアンな曲になったでしょう。でも、格好良いです。(◎)

 

ザ・ディーパー・ザ・ラヴ - The Deeper the Love

ミディアム・バラードというようなこれも美しい佳作です。(◎)

 

ジャッジメント・デイ - Judgment Day

壮言なリフではじまり、静寂の中からはじまります。Aメロは良い、Bメロのリフもカシミールを想像するようで厳かだ。Cメロは、ややはじける。サビは、DEEP PURPLEの「ソルジャーオブフォーチューン」を彷彿とする。そんな素晴らしい曲なんだが、何か足りない。ギターソロ部がお粗末なんです!これはレコーディングに時間が足りなかっただろう。起承転結の 結び が無いのです。道理で5分で終わってしまうわけだ。勿体無い。せめてエンディングにStill of the nightのような印象的なギターソロでも入っていれば、抑揚がついたのであろうが。焼き直しの好きなカバーデル先生、どうかお粗末なクライング・イン・ザ・レインを名曲にしたように、焼き直してほしい。(○)

 

「スロー・ポーク・ミュージック - Slow Poke Music」

これも中途半端な曲。安っぽいロックンロールナンバー。(×)

 

 「セイリング・シップス - Sailing Ships

アルバムのラスト飾るに相応しい、とてもとても美しいバラード。エイドリアンバンデンバーグの本領発揮でしょうか?全てが美しいです。静から動への展開も良い。歌詞も非常にインテリジェンスな感じです。箱舟にのって、静寂な海で何か高尚な抽象的なものを探索しているような。(◎)

 

△印の曲がありますが、これだけ名曲揃いのアルバムはそうそう無いでしょう。何故、当時高校生か大学生の頃、当アルバムに批判的だったかは?当時の紙媒体や友人・先輩達の格言に自分も影響されたのでしょう。サーペンスアルバムは大ヒットしました。カバーデルは、一般リスナーの期待の延長線に、ホワスネとデイブ・リー・ロスとガンズを足してしまったのでしょうか?しかし、ホワスネのアルバムであるという先入感を除外して聴いてみてください。最近になって「サーペンスアルバム」に決してひけを取らない名作だと愛聴するようになりました。さあ、CDショップへ、カモーン!そう、アメリカンなゴージャスな「カモーン」という要素が過剰なんです。そこだけが残念です。 ギターは欧州人であるジョン・ノーラムあたりが一番フィットしたと思います。そう思うのも、ホワスネはホワスネらしくという保守性からの想いですが、ホワスネの固定概念を外すと、上記の×は△、△は〇に格上げされるそんな不思議なアルバムです。

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